。ユナの大胆日記。
スープ(かけ出汁)は少し塩気が効いたかつおと昆布ベース。これが元で省力化・時短化に基づくコスト圧縮が図られているのだが、一度も水で絞められていない麺は時間とともにどんどんふやけてくるため「食べても食べてもなくならない」原因ともなっている。さらに、一般的なうどんの「麺切り→茹で→(冷水での)ぬめり取りと絞め→ざるに上げ→再加熱→出汁かけ」の工程のうち、「ぬめり取りと絞め→ざるに上げ→再加熱」を省いていることが、同店の一番の特徴である。
「食べても食べてもなくならない」のを嫌う方は固麺を注文すると比較的上記の現象を防ぐことが出来る。カウンターの中の調理場では、自動麺切り機と茹で釜がベルトコンベアーでつながれ、どんどん麺が送り込まれている。つまり、牧のうどんのかけうどんは、「釜かけうどん」(釜揚げうどんの麺に熱いかけ出汁をかけたもの)と同じである。
一般的なうどん店とは異なり、牧のうどんは製麺所に併設されたうどん店である。ダシをとるのに用いられた昆布およびかつお節は、佃煮・ふりかけとして販売されている他、持ち帰り用昆布などとしてレジ近くにおいてあることもある。肉うどんの牛肉は、九州独特のすき焼き風の甘い味付けなのも特徴。